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転職で年収が上がる人 　リクルートエージェントの調査によると、転職により年収がアップする人の割合は66.6％、ちょうど３分の２の人が転職により年収が上がっているそうです。「本当か？」というのが最初の印象ですよね。と言うより、この不景気にそんなにたくさんの人が転職で年収が上がるわけない。人材紹介会社だけあって、転職に前向きになるような情報を流している、と勘ぐりたくなります。 　人材紹介会社のインテリジェンスでは転職で年収アップに成功した人の傾向を調査しています。調査はDODAの転職支援サービスで転職した2000人を対象に、「転職前の年収が300万円以上」かつ「年収アップ額が30万円以上」である人の内、年収アップ額の上位300人を年収アップ成功者として集計したそうです。 　年収アップ成功者300名の平均値は次の通り。 　・平均年齢：　30.7歳 　・平均アップ額：　88万円 　・平均転職回数：　0.7回 　・平均年収（転職前）：　431万円 　・最大アップ額：　349万円 　年齢別で年収アップ成功者が一番多く存在したのは29歳。次いで28歳、26歳となるそうで、20代の後半の転職で年収アップに成功する人が多いようです。理由としては20代後半はスキルの差が大きく開き始める時期のため、この年代で年功序列の賃金体系の会社から実力主義の会社に転職した場合に年収がアップする可能性が高いようです。因みに、年収アップ成功者が多いのは20代後半ですが、年収アップの絶対額が大きいのは30代だそうです。 　転職前の業種、職種としては、年収アップ成功者の多い業種はメーカーで、職種は営業系が多いそうです。転職先としては、異なる業界への転職も意外と多いそうですが、さすがに異なる職種への転職は少ないようです。業界が違っても、職種が同じであれば全く対応できないほど仕事内容は違わないということのようです。 転職前の業種 比率（％） 1 メーカー 27.0 2 IT／通信インターネット 23.7 3 サービス 21.3 4 商社／流通 9.3 5 メディカル 5.7 6 その他 13.0 転職前の職種 比率（％） 1 営業系 27.0 2 技術系（IT・通信） 19.3 3 技術系（電気・電子・機械） 18.7 4 企画／事務系 13.7 5 専門職系（コンサルタント・金融・不動産・流通） 4.7 6 その他 16.7 転職先の業界・職種 比率（％） 1 同業種／同職種 34.3 2 同業種／異職種 12.7 3 異業種／同職種 34.0 4 異業種／異職種 19.0 　転職先の会社規模については、転職による年収アップ成功者が必ずしも上場企業や大企業に集中しているわけではないようです。年収アップ成功者の7割近くが非上場の会社に転職しており、会社の規模にかかわらず、任される仕事の範囲、権限、役職といったところが年収に影響しているようです。 転職先の上場区分 比率（％） 1 東証一部 25.0 2 東証二部 3.0 3 非上場 66.0 4 JASDAQ 3.0 5 マザーズ 1.3 6 その他海外市場 1.3 7 その他地方市場 0.3 　転職回数と年収アップの関係では、転職回数と年収アップは反比例の関係にあるようです。年収アップに成功した人の転職経験回数は0回が半数以上。転職回数が増えるほど転職による年収アップは難しくなるようです。 転職回数 比率（％） 1 　0回 55.7 2 　1回 28.7 3 　2回 10.3 4 　3回 4.0 5 　4回 0.7 6 　5回以上 0.7

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